「ソーシャルラーニング」入門 ソーシャルメディアがもたらす人と組織の知識革命  トニー・ビンガム、マーシャ・コナー

離れた拠点で仕事をしている人たちは、忙しくて集まって勉強会を行うのが難しい。そんな場合にオンラインで勉強会ができないものかと考えていたところ、この本を見つけてタイトルに惹かれて読んでみました。

読んでみた結果、勉強会に限らずにコラボレーションやシェアといった人との繋がりで何かをする場合に、ソーシャルラーニングが有効なんだなと感じることができました。

この本ではCIA、メイヨー・クリニック、デロイト、インテル、IBM、シェブロンといった国家組織や大企業を例に、いかにソーシャルラーニングが企業にとっても有効かが語られています。

マイクロブログ、動画、podcastなど様々なツールはありますが、それらを使ったソーシャルラーニングのポイントは「知のシェア」が行われることで、より速く最適な答えが見つけられることであろうと思います。

これはEメールとは違ってオープンな場でやりとりされることで、より多くの人が参加して共有地が生み出されるからです。また見ているだけの人にも「知のシェア」が行われて学びが促進されることも重要な点です。

ソーシャルラーニングでは組織ではなくトピックベースで話ができるため、今までの組織体系では共有されてこなかった部門を超えたナレッジを利用できる点が非常によいと感じました。

特に組織内で各々が持っている情報を持ち寄ってWikiを協同編集することで、情報収集の速度が格段に上がること、同一トピックに対して様々な視点での書き込みがなされること、最新の情報をすぐに反映できること、など意思決定を早める必要がある今のビジネス状況に適合したツールなのだと再確認することができました。

社内規定でTwitterやFacebookなどのインターネット上のSNSサービスを禁止している企業も多いと思いますが、YammerやSalesforce Chatterなど社内ローカル向けに作られたサービスもあるので利用検討は可能ではないかと思いました。サービスごとの比較をしているサイトもあるので、興味がある方は参考にしてみるとよいかもしれません。

 

僕自身はTwitterによって様々な人々と繋がることで成長できたと感じています。ソーシャルメディアを組織に持ち込むことで、組織がより発展できるということも自分の体験から理解できます。しかしソーシャルメディアは人と人との繋がりをフラットにします。上位下達の日本型組織の中で、これらを浸透させるのは骨が折れることだなぁという気もしました。

 

ソーシャルというと営業や広報に意識が向きがちですが、人と人を繋ぐという本来の意味で考えた場合に社内ソーシャルの意義・意味は大きいということを強く感じさせてくれる本でした。

 

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