新宿西口で「私の志集」を買った

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新宿西口を利用している人の間ではよく知られている女性がいる。
「私の志集 300円」とプラカードを胸にかけた人だ。

多くの人はその存在を知りながら素通りする。
皆が気にしながら見ないふりをする。
そこにある異物感そのものが芸術表現だとも言える。

志集は旦那さんと奥さん(たしか2代目のはず)が書いている。
この号には西口で志集を売る中で体験したことを題材にしたものや、
震災に際して作られた詩が並んでいる。

 

実は志集を買ったのは初めてではない。
10年ほど前に1度だけ買ったことがある。
その頃の僕はミュージシャンを目指しながら
歌舞伎町のマンガ喫茶で働くフリーター だった。

その時に買った志集の中身は現代文明批判だった。
王様は裸だと声高に叫ぶ子供のように無垢な心が逆に痛々しかった。

今回買ったものは少し趣が変わっているように感じる。
頭で考えたことではなく、心と体で感じたことがベースになっているように思う。

変わったのは詩なのか、それとも10年を経てサラリーマンになった僕なのか。

カテゴリー: コラム・エッセイ パーマリンク

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